あやの日記

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【読書録】『団塊の後 三度目の日本』

団塊の後 三度目の日本』
堺屋太一・著、2017年4月15日

2026年1月5日から2026年10月14日、日本が舞台の予測小説。
2020年の東京オリンピック後の長い不況に陥った日本に若い総理大臣が就任する。

3Y(欲ない、夢ない、やる気ない)の低欲社会。
団塊世代が過ぎた後の人口減少

衆議院定数改正」
「税財政改革」
「地方制度改革」
以上の三面改革を掲げる。

「天国」の日本に対する危機感。
財源も議会も地方に分けてしまって、楽しい日本を目指そう、というところで終わった。

どこに行ってもあまり代わり映えがなく、刺激のない日本。だから、ほんとにこんなふうに変わっていったら面白い。
それにしても、日本ってほんと東京一極集中に仕立てあげられてたんだね。
でも、東京の出生率が低いのが意外。
人が多くても子どもは少ないのね。あくまで、率としてみたらだけど。
確かに、子育てって制度も整ってないと難しいけど、何より孤独な子育てが一番きついかもしれない。
間違いなく、日本で最もスポットライトが当たってる都市・東京だけど、これから衰退の象徴だ、というふうに描かれてるのが印象的。

この小説で気になるのが、主人公(?)の息子、私大生の好一のその後。日本の仕組みが大きく変わっていったら、彼の生き方もまた変わるんだろうか。