あやの日記

アラフォー専業主婦のつぶやきです。よろしくお願いします😊

無気力

最近分かったことがある。
どうやら私には何かを規則的にするということは、とても向かないらしい。
自分の時間ができたから色々なことを試してみようとした。
何かしなければと焦っていた。
大したことはしていない。
けれど、それはいささか私にとって、オーバーワークだったらしい。

生活が酷く、怠惰になってきた。
朝も遅いから、全てがゆっくりになってくる。
そして、睡眠スコアもひどく悪い。
睡眠時間が長いからといって、快適な睡眠ではない。
子供には蹴られるし、夢見も悪い。

会社員であったころ、数字に追われていた毎日だった。
もうやめて10年近くになるのに、またしても数字に追われている夢を見た。
自分の中の焦りなのだろう。

今はあまり人と会いたくない。
何もしたくない。
建設的なことに携わりたくない。

音も字も何もかも締め出した生活がしたい。
そういう時間がないと私はひどく気持ちがささくれだってしまうようだ。
おかしなものだ。

私は基本的に人と話がしたい。
初めての人と会うのもとても楽しみだ。
社交性も、私の資質の上位に来ている。
それなのに時々、全てを締め出したい。

もう少し時間を置けば再び動き出せるだろうか。
わからない。
ただ今は静かな水面にたゆたっていたい。

書道

どんどんデジタル化している今、書道なんて古臭い?

というより、むしろ必要ない?

 

私自身、高校の時の芸術の選択で書道を選択していたけれど、今の時代に書道の必要性は正直あまり感じでいない。

なのに、今月から書道習い始めた。

私自身がびっくりだ。

 

きっかけはお隣の方とのお話だった。

お隣さんは、もうすぐ90歳なのに、とても前向き。

とてもお洒落。

どんどん新しい事を始めようとする。

足が悪いのに、どこまでだって歩いていく。

もうすぐの40歳の私がとても刺激される人だ。

 

そんな彼女が、近所の会館である書道教室を習い始めるという。

何かしたかった私はすぐ飛びついた。

私もしたいです、って。

私には何もなかったから何かをやりたかった。

ただ、それだけの理由だ。

 

書道そのものは好きだった。

でも、この時代に必要ないだろう、とも思っていた。

なのに、真っ白な半紙に向かってみて、墨を含ませた筆を手に取ってみて、心が震えた。

息をするするのもためらわれるような緊張感で手も震えた。

この真っ白な世界に一筆目を置くのが、とてもとても怖かった。

20年近くまともに書いていなかった。

それでも手が勝手に動いた。

その時間は確かに幸せだった。

 

出来上がった作品を見て、とても愛おしかった。

ただ、お手本を見て、書き写しただけ。

それでもそれは確かに私の作品だった。

 

自分の言葉ですらない。

言語化すら全くしていない。

 

それでもそこに、私はある。

 

芸術は必須じゃないけど、豊かになる

人間が生きるのに必須なものって、何だろう?

まず挙げられるのは、衣食住。

よく言われるのが、睡眠、食事、運動。

 

芸術関係はそれらには入ってこない。

例えば音楽。例えば絵画。

 

だけど、そういったものを間違いなく必要とする人がいる、必要とする時がある、ということを、私は最近、強く感じる。

それは特別な人ではなく、普通の人でもだ。

 

私は今年になって新しく始めたことが二つある。

4月からはバイオリンを、

10月からは書道を始めた。

 

この二つが、私の最近の大きな拠り所となっている。

とは言っても、のめり込んで一日中没頭している、というわけではない。

ただ、私の大切な時間の一つになっている、ということだ。

 

まず、バイオリン。

これを始めた動機はかなり不純なものだ。

子供に何か音楽をさせたかった。

まず、ピアノを思い浮かべたが、たまたま知り合いのママさんがバイオリンを習わせているという。

聞いてみたら、思ったほど値段は高くなさそう。

ピアノほどかさばらないし、これはいいんじゃないのか。

けれど、やはりピアノほどメジャーではない、バイオリン。

知人の先生は、これ以上生徒は増やさないということでダメだった。

だから、新しく先生探しをしたが、なかなかいない。

いても条件が合わない。

通いにくかったり、料金が、こちらが思っていたのより高かったり。

 

たまたま、別の知人が「トホゼロ」という会社を紹介してくれた。

自宅に先生が来てくれるシステムだ。

また、私が契約した時は料金が上がる前だったので予算内だった。

これはいい、とお願いした。

 

子供のためと言いながら、実は私自身が弾いてみたかった。

トホゼロのシステムも、1人教えるのも、家族全員を教えるのも、同じ3000円の基本料金が必要だった。

1人だけだと割高だから私も習うね、と夫に伝え、子どもと私の2人で、始めた。

これは結果的にもよかった。

子供の練習を見るのにも私が全くの門外漢であれば何も指摘できない。

けれど、多少でも私がかじっているので、ここはこうだよと教えることができるからだ。

 

私の音楽歴は、大したことない。

小学校の頃、ピアノを弾いていたが、練習が嫌で嫌で、ほとんどまともに練習していなかった。

そんなだから上手くなるはずもない。

 

大学の時1年間ほどギター部に所属していた。

当時、GLAYの全盛期のちょっと後。

ギター弾けたら楽しそうだなぁ、というまたまた不純な動機だった。

それも途中でやめた。

今思うと、みんなで合わせてやろうというのが私にはどうも合わなかったようだ。

といって、ソロで弾くほど上手くはない。

全てが中途半端だ。

 

私は普段からポップミュージックもクラシックもなんにも聞かない。

子どもに聞かせるために、童謡をつけているぐらいだろうか。

そんな私がまたまた思いつきでバイオリンを始めている。

個人レッスンで、特に発表会もない。

それが私には心地よい。

上達という意味では不向きかもしれない。

けれど、私はただ自分のために弾いている。

まだまだ汚い音だ。

けれど、このバイオリンに向かっている時間は確かに癒されている自分がいる。

今までの経歴を振り返ってみても、どう考えても、音楽家向きではない私。

ただの凡庸な私。

そんな平凡な私の日常に潤いを与えてくれる音楽という一つの芸術は、やはり人が生きていく上でなくてはならないものだ。

人によってその形は様々だろう。

私の場合はバイオリンだった。

人前で弾くだとか、誰かと合わせて弾く、というプレッシャーがない気楽な環境が、特に私にはありがたかった。

 

芸術というと、大層なもののように思われる。

けれど、ただの平凡な人間にひっそりと寄り添う、こんな芸術の形があってもいいだろう。

 

 

 

 

【読書録】『団塊の後 三度目の日本』

団塊の後 三度目の日本』
堺屋太一・著、2017年4月15日

2026年1月5日から2026年10月14日、日本が舞台の予測小説。
2020年の東京オリンピック後の長い不況に陥った日本に若い総理大臣が就任する。

3Y(欲ない、夢ない、やる気ない)の低欲社会。
団塊世代が過ぎた後の人口減少

衆議院定数改正」
「税財政改革」
「地方制度改革」
以上の三面改革を掲げる。

「天国」の日本に対する危機感。
財源も議会も地方に分けてしまって、楽しい日本を目指そう、というところで終わった。

どこに行ってもあまり代わり映えがなく、刺激のない日本。だから、ほんとにこんなふうに変わっていったら面白い。
それにしても、日本ってほんと東京一極集中に仕立てあげられてたんだね。
でも、東京の出生率が低いのが意外。
人が多くても子どもは少ないのね。あくまで、率としてみたらだけど。
確かに、子育てって制度も整ってないと難しいけど、何より孤独な子育てが一番きついかもしれない。
間違いなく、日本で最もスポットライトが当たってる都市・東京だけど、これから衰退の象徴だ、というふうに描かれてるのが印象的。

この小説で気になるのが、主人公(?)の息子、私大生の好一のその後。日本の仕組みが大きく変わっていったら、彼の生き方もまた変わるんだろうか。

【読書録】『大往生したけりゃ医療とかかわるな』

『大往生したけりゃ医療とかかわるな
「自然死」のすすめ』
中村仁一(著)
幻冬舎新書

事前指示することで、自分の死に方の意思表示ができる。ただし、家族同席のうえ、医者から一つ一つの医療行為の説明を受け、理解しておくのがいい。
また、自分史(転期となることをベースに)をまとめておくといい。

中村さんは、生き物として繁殖を終えたら身仕舞い方を考えるべきとの考え。
私は自分が高校のときに事故で死にかけたから、なんとなく死は側にあるものだという考えがある。
だから、ちきりんさんのブログで紹介されてて、興味があった。
むやみに病院や薬に頼らない、自然回復を、との考えは共感できた。
また、自然死は今の時代、なかなか身近にはないから、症例として参考になったし、死がそんなに怖くなくなった。ただ、今の時代、家で死ぬというのはなかなか難しそうだ。
事前準備を入念にする必要があるんだ、と再確認。
具体的にどんなことが必要か書いてくれてて、よくわかった。

【読書録】『インディでいこう!』

本を読んでも、内容を忘れてしまうので備忘録も兼ねて、ブログを始めてみようと思います。


ムギ(勝間和代)著 『インディでいこう!』
2006年出版

仕事は辞めてしまって、子育て真っ最中の私。
何かしたい、何をすればいいのか、世間から取り残されてる気がして頼りない気持ちでした。
勝間さんがシングルマザーだったというのを最近知って、何かヒントをもらえないかと手に取りました。

ものすごく読みやすい!
気負わず読めました。
笑顔でいることの大事さとかメリットも書かれてて、そういえば私は働いてるときいつも眉間にシワ寄せてたなぁ、と思い出しました。
今、振り返ったら、それだけでかなり損してたかも。

私はまた働きたいと思ってます。それは自分の稼ぎがほしい、そのことで自分や子どもの選択肢が増やしてあげられるかもしれない、って考えでした。
でも、収入だけじゃなくて、年をとるほど魅力的になれる自分を作っていくこともできるんだ、って思えた本でした。